こんにちは!モルモットです。
「治験バイトって何?」「大丈夫?死なない?」と思っている方へ。
モルモットになって早3年の僕が、治験バイトの全てを解説していきます。
無責任に「簡単に稼げていいよ!」って言ってる方もいますが、必ずしもいい面ばかりじゃないので、そのあたりも書いていきますよ。
目次
治験バイトとは?
化学合成や、植物、土壌中の菌、海洋生物などから発見された物質の中から、試験管の中での実験や動物実験により、病気に効果があり、人に使用しても安全と予測されるものが「くすりの候補」として選ばれます。
この「くすりの候補」の開発の最終段階では、健康な人や患者さんの協力によって、人での効果と安全性を調べることが必要です。
こうして得られた成績を国が審査して、病気の治療に必要で、かつ安全に使っていけると承認されたものが「くすり」となります。
人における試験を一般に「臨床試験」といいますが、「くすりの候補」を用いて国の承認を得るための成績を集める臨床試験は、特に「治験」と呼ばれています。
※厚生省より
つまり、「くすり」開発の最後に人に試してみて、その安全性を確認することを「治験」というわけです。
勿論、タダでやってくれる人なんていませんので、お金を払って協力してくれる人を探してるわけです。
治験はバイトじゃなくてボランティア
ネットを見ていると、治験のことを「バイト」と称していたり、「ボランティア」と称していたりします。
「どっち?」「ボランティアってことはお金もらえないの?」と疑問に思うかもしれません。
正式には、治験はボランティアです。
ボランティアとは言え謝礼(負担軽減費と言う)はちゃんともらえます。
これは法律上の問題で、バイトではなくボランティアだと定義されているためです。
とは言え、謝礼がもらえる以上は事実上のバイトなので、ここでは治験バイトで統一します。
治験バイトの給料(報酬)は?
案件によりけりなので、例をいくつかご紹介します。
・【裸眼視力、または矯正視力が1.0以上の人限定】食品モニター:2回通院で2.5万円
・【体臭が気になる人限定】サプリメントモニター:3回通院+経過を周に1回メール(3か月間)で3万円
・【健康な人限定】ジェネリック医薬品のモニター:2泊3日の入院で9万円
・【健康な人限定】新薬モニター:11泊12日の入院で21万円
通院系だとだいたい2~5万円位。
短期入院(2泊とか3泊)だと10万円前後
長期入院(10泊とか20泊とか)だと20万円~40万円になるものも。
基本的に、 薬以外(サプリや塗り薬等)<ジェネリック医薬品<新薬 の順に報酬が多くなります。
バイトで日給1万円稼げればいい方ですから、そう考えるとかなり良い給料です。
しかも、入院系であれば食費や光熱費も全くかからないで済みますからね。
ほとんどが懐に入るわけです。
治験バイトに応募するモルモットはすべからくこの高額報酬に吸い寄せられて参加しています。
↑偏見です
この高額報酬になっているのには、ちゃんと理由があります。
そのあたりももうちょい下の方に書いていきます。
治験バイトの流れ
治験バイトに参加するまでの流れはこんな感じ
①治験サイトに登録
↓
②治験案件を探して申込む(サイトの方から参加しませんかってオファーしてくることもある)
↓
③事前健診を受ける
↓
④(健診結果に問題がなければ)治験本番
①治験サイトに登録する
治験バイトを紹介しているサイトがいくつかあります。
会員登録をしない限り報酬がいくらなのかわからないようになっているので、登録しないと始まりません。
全て無料で登録できますし(無料じゃないのは詐欺かなんかです)、勧誘メールがゴリゴリくるわけじゃないので安心して下さい。
②自分にある治験案件を探して申込む
「健康な人向け」「花粉症の人」「コンタクトをつけている人」「巻き爪の人」「体臭が臭い人」「イボがある人」「糖尿病の人」等、様々な種類があります。
どれかには当てはまると思いますので、自分に合うのを探しましょう。
持病持ちの方は積極的に参加した方がいいです。
その持病に効く薬の治験が多いので、お金をもらいながら持病を治せます。
年齢は20代~60代まで幅広く募集があります。
ただ、女性向けも(男性より数は少ないですが)あります。
良いのが見つかったら即応募です。
ちなみに、この段階では治験の詳細まではわからないことが多いです。
ですが、後々に説明を受けてから「やっぱやーめた」が出来るので、さほど気にしなくてもいいです。
通院とか短期入院系なら割とライトなやつが多いので、副作用とかが心配な方はそういう案件を狙った方がいいです。
③事前健診に参加する
事前に健診を受ける必要があります。
そこで審査に合格しないとそもそも本番に参加させてもらえません。
内容は普通の健康診断と同じようなことで、「健診3日前は酒を控える・脂っこいものを食べすぎない・睡眠不足にならない」ことさえ守れば、かなりの確率で合格できると思います。
この健診を受けるだけで交通費として数千円もらえますし、お医者さんから体調についてのフィードバックももらえるので、事実上お金もらって健康診断を受けてる感じです。
このタイミングで詳しい治験内容について説明され、同意書を書かされます。
同意書に書かれてることは概ね「副作用のリスクがあることはちゃんと承知してるよね?」「何かあったらちゃんと保証するよ」という感じ。
嫌なら拒否して帰ってもOKです。
それでも交通費はもらえたはずです。
④治験本番!
事前健診に合格しても油断してはいけません!
まだ治験確定なわけではないんです。
当日にもう一度健診を行い、そこで健康状態の悪い人が帰らされたりします。
※その場合、1日分の負担軽減費はもらえます。
病院側もそこを見越して、少し多めに人数を確保したりしています。
前日に、飲酒したり、ラーメン食べたり、徹夜したりしちゃダメですよ。
病院に集合したら、改めて治験内容について説明がされます。
その後、治験を行い、あとはほぼ全てフリータイムです。
死ぬほど暇です。(基本外出できない)
暇つぶし道具は必須です。
テレビやマンガを置いてくれてる病院は多いですけどね。
僕の入院中暇つぶしグッズ・本・手芸・アプリ・ゲームを紹介!治験入院中が暇すぎ…
治験バイトであった危険なことは?デメリットは?
ちゃんと危険なことやデメリットも書いておかないとフェアじゃない気がするので、しっかり書いていきますよ。
検血されまくる
入院して投薬するタイプの治験の場合、投薬直後は頻繁に検血されます。
1時間に3回とか。
列に並んで次々と血を抜かれていく様はまさにモルモット…
注射が合わない体質で、腕が腫れてリタイアした人もいました。(途中リタイアはいつでもOK)
注射が合わない人や苦手な人は、入院系の治験はやめておいた方がいいです。
最初の検血ラッシュさえ乗り切れば、あとは2時間に1回とかになるのでどうとでもなります。
副作用が出ることがある
僕は1回だけ副作用が出た事あります。
痛み止めの新薬モニターでした。
事前に「胃が荒れることがあります」と言われていたので多少の覚悟はしていたのですが、思いっきり下痢に(元々胃腸弱い)。
お医者さん曰く「健康な人が薬を飲めば副作用があるのは当たり前」って言ってたので一応納得はしましたけど、当時は結構ビビりました。
まぁ入院中だったのですぐ検査・対応してくれるのは安心出来ましたけどね。
副作用が出たのはこの1回だけです。
あと、治験中に少し話した人が「精神薬(確かうつ病の薬)で副作用が出た」と言っていました。
「動機が止まらなかった…」とのこと。
精神薬こわい((((;゚Д゚))))
一応何かあれば保証はしてくれますが、「どうしても副作用が怖い」って方は、なるべくサプリメント系や食品モニター、ジェネリック医薬品系(すでに発売されてる薬と同じ成分の後発薬のこと)を選ぶと良いです。
それなら、副作用の確率を限りなくゼロに近づけられるはずです。
入院中いびきがうるさい
入院する場合、6人とか8人部屋に押し込められます。
大抵その中に1人位はいびき持ちがいるので、気になる人にとってはイライラするかもしれません。
耳栓でも持っていこう!
ただ、昼間とかは基本会話はありません。
皆無言でそれぞれ時間を潰してます。
コミュ力とかは全く必要ないです。
審査に落ちると予定が空いて懐が寒くなる
こっちとしては治験する気満々で受けてるわけなので、当然予定日は空けておくじゃないですか。
ですが、審査で落とされることもあるんですよ。
そうなると予定は空くし見込んでた収入は入ってこないしで、踏んだり蹴ったりです。
やり場のない怒りを抱えることになります。
インターバルが長い
一度治験を行うと、3か月~4か月(治験によって異なる)はインターバルを空けないと、次の治験に参加出来ません。
多くても年に3回位がいいとこだと思います。
なので、あまり生計の一部としては見込めません(審査で落とされる可能性もあるしね)。
あくまでボーナス的な感覚でとらえた方がいいです。
危険な点やデメリットはこんなところです。
これらを踏まえたうえで、治験バイトをやるかどうか検討して下さいね。
ちなみに治験が高額報酬な理由は、(個人的な推測ですが)
「副作用の可能性があって二の足を踏む人が多い」
「インターバルを空けなきゃいけない以上、沢山の人員を確保する必要がある」
「(入院など)拘束時間が長いので、参加できる人が限られている」
という3点が大きいと思います。
治験バイト募集のおすすめサイトは?
ない
いや、ほんとに。
あくまで治験を行う病院がサイトに掲載を依頼しているだけなので、「このサイトの方が高額案件が多い」とか「このサイトの方が安全だ」とかはないです。
報酬や安全性は治験の内容によりますし、入院生活が快適かどうかは病院によって異なります。
サイトによって案件の数や種類が多少異なるだけです。
ただ、良い案件はすぐに埋まりやすいですし、行きたい案件が自分のスケジュールと合うかどうかはわかりません。
治験って沢山あるわけじゃないですからね。
なので、複数のサイトに登録しておいて、「治験やりたい!」と思った時にそれらを巡回するのが良いです。
候補は多いに越した事はないですからね。
僕が最近メインで使ってるのは下記の3サイトです。
治験サイトについてもっと詳しく知りたい方は↓の記事を読んでみて下さい。
『治験サイト』のおすすめランキングTOP5!案件数や使いやすさで比較!以上、先輩モルモットでした!