「弓道部に入ってみようかな?」
「でも運動苦手だし、なんか難しそうだし…」なんて思っている方も少なくないのではないでしょうか。
元弓道部の僕の体験から、弓道に向いてる人の特徴をお伝えしていきます。
弓道に向いてる人の特徴は?
右利き
弓道は右利き用に作られています。
左手は弓を抑える役目、右手は弓を引く役目です。
右手の方が繊細な動きを求められます。
そのため、左利きだと利き腕でない右手で弓を引かなくてはならず、最初はかなり苦戦することになります。
左利きの人は多少の不利は覚悟しましょう。
腕力がある
弓道は力で引くんじゃない
男女関係ない
よく言われていることです。
確かに、達人と言える方々は、全然力を入れているようではないのに、重い弓をあっさり引いています。
ただ、この領域になるのは相当な年月が必要です。
部活動の3年とか4年でたどり着くのはほぼ不可能です。
ぶっちゃけほとんどの学生は力で引きます。
すでに弓道部に入っている方はわかると思いますが、女子より男子の方が中てます。
理由は簡単で、男子の方が腕力があるからです。
軽い弓より重い弓の方が、矢を放った時にぶれが少ないので、中りやすくなります。
腕力があって、重い弓を引ける方が、正直向いてます。
ただ、軽い弓でもそれなりに中りますので、腕力がなくてもそこまで悲観することはありません。
鍛えれば誰でもそれなりに重い弓が引けるようになりますしね。
猿腕じゃない
猿腕とは、両腕を肘から小指までくっつけることが出来る人です。
こんな感じ↓
この猿腕の場合、左腕を弓で払ってしまうことがあります。
※めっちゃ痛い
勿論練習すれば改善することは出来ますが、この痛みがトラウマのようになって射形(弓を引くときの形)が崩れてしまうことがあります。
猿腕じゃない人の方が有利です。
自分を律することが出来る
精神論はあまり好きではないんですが、一番大事な部分です。
弓道は射形を整えれば、自然と的に矢が中ります。
ただし、中てることばかり考えてしまうと、知らないうちに射形が崩れ、どんどん中らなくなります。
さらにどうやったら中るかばかり考えて…とドツボにはまります。←僕は見事にはまりました。はい。
「自分の射形の課題点を見つけて根気よくそこを改善していく」これの繰り返しです。
一時の中りに惑わされずにそれを貫けるかが非常に大切です。
そのため、弓道を長くやっているからといって、その方が中るわけではありません。
中る事ばかり考えて射形が崩れてしまうと、それを戻すのには大変な労力がかかるためです。
中学から弓道をやっている人を、高校から始めた人が追い抜いていくのを沢山見ましたから。
弓道に体型や性格は関係ない
「デブでも弓道出来る?」
よく聞かれたのですが、関係ないです。
太っている人間の方が腕力があり、射形も安定していました。
むしろ向いてるかもしれません。
女性の場合、「胸が大きいと邪魔では?」なんて声もありますが、胸当て(胸を守るやつ)↓をするので問題ありません。
ただし、男性で胸が大きい場合は、ちょっとやっかいです。
男性の場合、公式戦で胸当てをするわけにはいきません。
すると、思いっきり胸を弓で払うことになります。
かなり痛いらしいです。
胸が大きい男性の場合、胸を払わないような独自の射形を編み出す必要があります。
性格も特に関係ありません。
上述しましたが、自分を律して、射形の課題点を見つけて根気よくそこを改善していくことが出来れば良いのです。
マイペースな人間、せっかちな人間、色んな人が弓道をやっていますよ。
弓道は初心者向き
野球やサッカーは小さい頃からやっている人がほとんどなため、途中から入部するのはかなりハードルが高いです。
しかし、弓道を中学でやる人は少なく(そもそも弓道部がある中学が少ない)、高校から始める人が多いのです。
※大学の場合でも弓道経験者は2~3割程度しかいません。
初心者にとって非常に始めやすいのです。
しかもありがたいことに、運動神経がそこまで影響しません(勿論ないよりあった方がいいですが)。
運動神経は良いのに中々中らない人、運動神経は悪いのに弓道だけ上手な人、こんな人達が沢山いますから。
自分の努力次第で、才能がなくとも十分に上達が見込めます。
ちなみに、段位を取る時に最重要視されるのは、中るか否かではなく、所作です。
弓を引く前、引いた後の所作等が大きく左右します。
あんまり中らない先輩が4段(←学生で4段は結構すごい)を取ったりしてましたから。
弓道は「最も努力次第でなんとかなる運動」だと思います。
自分と向き合いながら弓を引くのは結構楽しいですよ。
是非弓道始めてみて下さいね。