『中国の歴史を題材にした映画』のおすすめ10選!時系列順に紹介!

こんにちは、貧困男子です。

僕の好きな中国の歴史を題材にした映画を、時系列順にご紹介していきます。

どれも面白いですが、特に『孫文の義士団』『戦場のレクイエム』『活きる』がおすすすめ!

 

墨攻(2006年公開)

紀元前370年の戦国時代。王城・梁城は、趙軍の将軍・巷淹中が率いる10万の軍勢を前に陥落寸前だった。やってきた援軍は、「非攻」という専守防衛の精神を掲げる「墨家」の戦術家・革離ただ一人。だが彼はその才覚を発揮し、趙軍の攻勢をしのぎ続ける。

春秋戦国時代を描いた映画。

ビックコミックで連載された同名の漫画を、日中韓の合作で映画化したもの。

この墨家は実在した思想家集団で、当時は儒家と並ぶほどの勢力を誇っていました。

博愛主義を説き、独自の守城技術を持って防衛に協力し、侵略を諦めさせることで戦争をなくそうと試みたのです

その墨家の守城を見事に映像化しています。

手に汗握る合戦シーンが多く、革離が策によって趙の大軍を何度も退ける様は爽快そのもの。

多少のご都合主義観があるのは否めませんが、まぁその辺はご愛敬ということで…

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始皇帝暗殺(1998年公開)

紀元前3世紀、戦国時代末期の中国。無血統一を目指す秦王・政は、幼馴染みで政を愛する趙姫の助言で、趙姫を燕に人質として派遣した。目的は燕に政の暗殺を仕組ませ、それを失敗させて降伏させることだった。そんななか、趙姫は希代の暗殺者・荊軻と出会う。

始皇帝の中国統一直前を描いた映画。

中国・日本・フランスによる合作で、隠れた名作。

合戦シーンでは、CGを使わずに全て人で埋め尽くしたため、恐ろしいほどのリアリティーが出ています。

この迫力はどの映画と比べてもピカイチ!

昔の映画ならではかもしれません。

合戦シーンだけじゃなく、登場人物の心情を非常にうまく描いています。

人を殺したくない荊軻、野望を実現しようとする政、揺れ動く趙姫。

みな演技がうまいんですよ。

そして荊軻のラストには間違いなく胸を打たれます。

やっぱり名作だと思う。

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項羽と劉邦 鴻門の会(2012年公開)

暴政をふるう秦国を倒すため、若き名将軍の項羽と、彼に加勢した劉邦は自軍を従え進軍した。先に秦を攻落して新皇帝になろうとした劉邦は項羽に命を狙われ、宴席「鴻門の会」で陳謝。楚の覇王として権力を増す項羽に対し、漢王の座に甘んじる。そんな劉邦を支えたのは、元項羽軍の韓信だった。野心あふれる男たちの運命は壮絶を極めていく。

項羽と劉邦の時代~漢による統一直後を描いた映画。

老いた劉邦の回想を軸に展開。

劉邦の思考が混乱する様を示してか、時系列バラバラに回想が入るため、ある程度歴史の知識がないと置いてけぼりをくらう恐れがあります。

この映画最大の見どころは呂后。

彼女がいかにして悪女と呼ばれるまでになるかを描いています。

痛快さは全くなく、全体的に陰影な印象が強いですが、人間の内面を見事に抉り出しています。

人によって評価が分かれると思いますが、個人的にはかなり印象に残る作品でした。

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レッドクリフPartⅠ・PartⅡ(2008年公開)

西暦208年。漢王朝を支配する曹操は、80万の大軍を率いて、劉備配下の2万の軍勢に襲い掛かる。多大な損害を受けながらも、関羽や張飛の活躍で壊滅を免れた劉備に、天才軍師・孔明が進言する。それは、もう一方の敵である呉の孫権と同盟を結び、共同で曹操に立ち向かうという計画だった。使者として孫権の元へ向かった孔明は、呉の司令官・周瑜と出会い、互いを認め合うようになるが……。

三国志の赤壁の戦いを描いた映画。

中国映画で過去最高の投資額を誇る、三国志映画で最も有名な作品です。

恐ろしくお金をかけ、アジアのスターたちを集めただけあります。

間違いなく傑作!

映像、バトルシーン、演技、演出、全てのレベルが高いです。

関羽・張飛・趙雲の一騎当千っぷり、周瑜や孔明の知略と駆け引き、曹操の敵役っぷりと、三国志演義をしっかり映画で表現しています。

三国志を知らない人も知ってる人も楽しめるはず。

ⅠはⅡのプロローグ的な部分があるので、通しで両方観るのがおすすめです。

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三国志(2008年公開)

戦乱の中国、絶え間ない争いによって国家は分裂されていた。趙雲は祖国統一の夢を抱く平安と共に、蜀の名君、劉備に仕える。西暦208年、魏の最高権力者曹操率いる大軍に攻められ、劉備の夫人と子供を見失ってしまう。趙雲はたった1人で夫人らの救出に向かい、無事に帰参。後に曹操の剣“五虎大将軍”に任命し、蜀の国に無くてはならない武将となっていった。同年に起きた“赤壁の戦い”以降も20年間に渡り国を守り続けていた趙雲だったが、思いもよらない裏切りに遭い、名誉ある引退直前に最大の危機が訪れる。

三国志時代を、蜀の滅亡まで、趙雲を通じて描いた作品。

個人的には結構好きでした。

さすがに映画の尺では足りず、ちょくちょく省略されながら進んでいきます。

そのため、多少は三国志を知ってないとついてけないかもしれません。

とは言え、ありきたりな趙雲かっこいい映画ではなく、意外とストーリーがしっかりしてるんです。

オリジナルキャラが極めて良い味出していて、劉備や関羽の脇役になりがちな趙雲をうまく表現しています。

「三国志」という題名がよろしくなく、「新三国志~趙雲伝~」だと思って観れば中々の作品です。

ラストでつい感動してしまいました…

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楊貴妃 Lady Of The Dynasty(2017年)

唐王朝隆盛期。時の皇帝・玄宗(レオン・ライ)は、戦死者弔いの儀で舞を披露する玉環(ファン・ビンビン)に心を奪われていた。その様子に気づいた皇后・武恵妃(ジョアン・チェン)は、とっさに18番目の皇子・寿王(ウー・ズン)の妃になる娘だと嘘をつき、玉環を王宮に召し上げる。しかし、そこは、裏切りと嫉妬、そして権力を巡る争いが渦巻く世界。愛した男を信じ、しぶとく戦いを生き抜く玉環だったが、強大な力を誇る玉座を巡り、王宮は憎悪と策略そして愛憎に血塗られていく…。

傾国の美女と呼ばれる、唐時代の寵姫を描いた映画。

ストーリーは淡々と歴史をなぞっていくし、悲劇ばかりでしんどくなってくるしと、中身はうーん。

ただ、主演のファン・ビンビンだけはとにかく観る価値あり。

美しさ、妖艶さ、気品が図抜けていて、まさに楊貴妃を演じるにふさわしい女優。

ファン・ビンビンのPVだと思って観た方が良いかもしれない。

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孫文の義士団(2009年公開)

清朝末期の香港。そこに、一人の男が来航するという極秘情報が流れる。彼の名は、“孫文”。腐敗した王朝打倒を掲げる革命家である彼の目的は、武装蜂起のための同志との密談。そして、西太后が仕向ける500人の暗殺団に対して、孫文を護衛する義士団が結成される。集ったメンバーは、暗殺団のスパイとして働く警官、愛する人との結婚を誓った車夫、過去の罪に囚われ物乞いとなった元御曹司、父の復讐を誓った少女ら、市井の民たち―。ある者は愛する人のために、ある者は己の信念のために、それぞれの熱い想いを胸に秘め、10億人の希望と、国の未来がかかった“壮絶なる1時間”の戦いに挑む。

清朝を打倒した辛亥革命前夜の映画で、孫文を護衛する義士団と、暗殺団との闘いを描いています。

前半では義士団のキャラクターを丁寧に、そして後半は見事なアクションシーンの連続。

歴史映画でもなくアクション映画でもなく、両者の良いところをうまく融合させた作品。

どっぷり感情移入できる名作です。

これは間違いなく観た方が良いです。

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ラストエンペラー(1987年公開)

1950年。5年間にわたるソビエト連邦での抑留を解かれ送還された中国人戦犯の中に、清朝最後の皇帝、ラスト・エンペラ―宣統帝愛新覚羅溥儀がいた。わずか3歳で清朝皇帝の地位につきながらも、近代化の嵐にもまれ、孤独な日々を送らざるを得なかった溥儀。彼が即位してから文化大革命以降に至るまで、文字通り激動の生涯をあますところなく描き出した珠玉の名作。

清朝最後の皇帝、溥儀の生涯を描いた映画。

第60回アカデミー賞で9部門も受賞した名作です。

溥儀の自由のない人生に同情しつつ、波乱に満ちた生涯にハラハラさせられ、最後には涙させられます。

ちなみに、史実とは結構違う部分もありますし、日本人はがっつり悪役なので、人によっては観ない方が無難。

とは言え、皇室を頂く日本人としては、観てると考えさせられるものがありますし、より興味深く観られると思います。

30年以上も前に公開された作品ですが、それを全く感じさせない魅力を持っています。

 

戦場のレクイエム(2007年公開)

第二次世界大戦後、中華人民共和国建国前夜。人民解放軍と国民党軍の戦いの中で、最も死者が多く、最も熾烈な戦いと言われた准海戦役が勃発。人民解放軍139団3営第9連隊長グー・ズーティ以下48名の部隊は、撤退のラッパが鳴らされるまで、旧炭鉱を死守せよという指令を受ける。しかし、圧倒的に数で勝る国民党軍の攻撃に、部下たちは次々と命を落としていく…。

国共内戦から朝鮮戦争までを題材にした戦争映画。

前半は戦争シーン、後半は戦死した部下たちの名誉を取り戻すために一人の兵士が奔走する様を描いています。。

てっきり共産党万歳映画かと思いきや、かなりの名作。

戦争シーンはクオリティが高く、とにかく大迫力。

プライベートライアンが好きなら間違いなく楽しめます。

人間ドラマとしても良く出来ていて、部下を全滅させて後悔の念にかられ、名誉回復のために奔走する姿は感動的です。

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活きる(1994年公開)

1940年代の中国。裕福な暮らしに甘えて賭博に興じる夫、福貴(グオ・ヨウ)を見限った妻、家珍(コン・リー)。やがて全財産を失った福貴は、影絵講談芸で身を立てながら戦火の中を生き抜き、やがて家珍や子供たちと再会し、新たな生活を始めるが…。

国共内戦、大躍進、文化大革命と、中国近代を一つの家族を通じて描いた映画。

この映画を観ると、間違いなく中国を見る目が変わります。

ストーリーは、政治によって大いに翻弄され、主人公一家は不幸としか言いようがない境遇に。

しかし、それでも必死で生き、当たり前の幸せを少しずつ手に入れていきます。

幸せをこれほどに噛みしめる映画は他にありません。

一見重苦しい映画に見えますが、ところどころに挟まれるユーモア溢れるシーンのおかげで、終始楽しく観られます。

文句なしの傑作です。

 

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本ページの情報は2019年9月24日時点のものです。

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以上、おすすめの中国の歴史を題材にした映画たちでした!

紹介した中国歴史映画まとめ

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・項羽と劉邦 鴻門の会⇒U-NEXT

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・戦場のレクイエム⇒U-NEXT

・活きる

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